2026年:資産形成の選択肢としてのオルタナティブ投資~個人バランスシートから考える基本整理~MBAホルダーでファイナンシャルプランナーが解説
MBA・FPオフィスALIVE代表の國弘泰治です。
新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
2025年は個人バランスシートや個人版PL(損益計算書)、そしてキャッシュフローといったものや例年通り、オフショア投資や不動産投資について説明してきましたが、今年1発目はオルタナティブ投資について説明していきます。
インフレや金利環境の変化、為替の不安定さなど、資産を取り巻く状況は年々複雑さを増しています。これまで主流とされてきた株式や投資信託中心の資産形成が、今後も同じように機能し続けるとは限りません。こうした背景から、資産形成の選択肢として「オルタナティブ投資」に関心を持つ方も増えています。
一方で、その内容や役割を十分に整理しないまま検討すると、判断を誤る可能性もあります。本記事では、特定の投資手法を勧めるのではなく、個人バランスシートをもとに、オルタナティブ投資が資産全体の中でどのような位置づけになるのかを整理します。2026年以降の資産形成を考えるための、基礎的な確認としてご活用ください。
目次
資産全体から考える新しい選択肢
資産形成を考えるとき、多くの人は「何に投資するか」に意識が向きがちです。
しかし、本当に重要なのは「資産全体がどのような状態になっているか」という視点です。
オルタナティブ投資は、この全体像を見直す中で初めて意味を持つ選択肢といえます。
オルタナティブ投資の基本的な考え方
オルタナティブ投資という言葉は聞いたことがあっても、具体的にどのような投資なのかを正確に説明できる人は多くありません。
まずは定義と特徴を整理し、株式や債券、預金といった伝統的な投資との違いを確認していきます。
オルタナティブ投資の定義
オルタナティブ投資とは、株式・債券・預金といった伝統的資産以外の投資対象を指します。
投資対象としましては以下の資産になります。
・不動産
・インフラ投資(道路や鉄道など)
・プライベートファンド(私募ファンド)
・コモディティ
上記以外にも実物資産などが代表例です。
伝統資産との違い
株式や投資信託は市場の影響を強く受け、価格変動が大きくなりやすい特徴があります。
一方で、オルタナティブ投資は値動きが緩やか、評価頻度が低い、市場と連動しにくいといった性質を持つものが多く、役割が明確に異なります。
オルタナティブ投資は、伝統資産の代わりになるものではなく、性質の異なる資産として位置づけることが重要です。
この前提を理解しておくことで、過度な期待や誤解を防ぐことができます。
資産形成におけるオルタナティブ投資の役割
投資を検討する際、利回りや収益性に目が向くのは自然なことです。
しかし、オルタナティブ投資の価値は、数字だけでは測れない部分にあります。
利回りだけでは測れない価値
オルタナティブ投資の本質は、「どれだけ増えるか」ではなく、資産全体の変動をどれだけ抑えられるかという点にあります。
値動きが激しい資産ばかりを保有していると、資産が増えていても精神的な負担は大きくなりがちです。
株式・債券との組み合わせ方
オルタナティブ投資は、資産の一部に組み込むだけでも効果を発揮します。
主役になる投資ではなく、全体のバランスを整える役割として考えることが現実的です。
オルタナティブ投資は、資産を増やすための手段というより、資産形成を「続けやすくする」ための存在です。
役割を理解した上で組み合わせることが重要になります。
オルタナティブ投資のリスクと注意点
どのような投資にもリスクは存在します。オルタナティブ投資についても、事前に理解しておくべき注意点があります。
元本保証ではない
オルタナティブ投資は元本保証ではありません。想定通りの成果が出ない可能性や、評価額が下がるリスクもあります。
流動性の制約
商品によっては、すぐに現金化できないものもあります。短期的に使う予定の資金や生活資金と分けて考えることが不可欠です。
リスクを正しく理解せずに始めると、オルタナティブ投資は「合わない投資」になってしまいます。
あらかじめ制約を把握しておくことが、失敗を防ぐ第一歩です。
オルタナティブ投資が向いている人・向いていない人
オルタナティブ投資は、すべての人に必要なものではありません。
向き・不向きを整理しておくことで、冷静な判断がしやすくなります。
向いている人
- 自分の資産状況を把握している
- 長期的な視点で資産形成を考えている
- 値動きに振り回されたくない
向いていない人
- 短期間で成果を求めている
- 生活資金に余裕がない
- 投資の目的が明確でない
向いていない場合は、無理に検討する必要はありません。投資は「合っているかどうか」を見極めることが、何より重要です。
オルタナティブ投資を検討する前に整理すべきこと
オルタナティブ投資を考える前に、必ず行っておきたい準備があります。
それが、自分自身の資産状況を正確に把握することです。
現在の資産配分を知る
現金・預金、金融資産、実物資産、負債を整理し、個人バランスシートとして可視化します。
個人バランスシートについては以前書いた記事がありますので確認してみてください。
個人バランスシートで見える資産形成の課題|3タイプ別にわかる改善ポイントと始め方【2025年最新版】投資の役割を明確にする
資産は、
- 生活を守る資産
- 増やす資産
- 揺れを抑える資産
という役割に分けて考えることができます。
オルタナティブ投資は、「揺れを抑える資産」として位置づけたときに、資産全体の中で自然に収まります。
まとめ
オルタナティブ投資は、資産形成の主役になる投資ではありません。
しかし、資産全体を安定させ、長期的に続けるための調整役として、検討する価値がある人も確かに存在します。
重要なのは、「投資するかどうか」ではなく、自分の資産にとって必要かどうかを整理することです。
その判断のために、個人バランスシートという視点が役立ちます。
ここまでお読みいただき、オルタナティブ投資について「自分の場合はどう考えればいいのか」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。
この無料診断は、投資を勧めるためのものではありません。
個人バランスシートをもとに、現在の資産状況と配分を整理し、オルタナティブ投資が
・今の段階で必要かどうか
・検討する意味があるのか
を客観的に確認します。
判断の前に一度、全体を整理してみたい方は、無料診断をご利用ください。
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