医療ファクタリングとは?融資との違いと医療機関の資金調達の新たな選択肢となるのかMBAホルダーでファイナンシャルプランナーの僕が解説
近年、資金調達の方法として「ファクタリング」が注目を集めています。
特に、病院や診療所といった医療機関に適した「医療ファクタリング」は、経営の安定化に寄与する重要な手段です。
この記事では、MBAとFPの視点から、医療経営におけるファクタリングの基礎知識をわかりやすく解説します。
目次
ファクタリングとは何か?
ファクタリングとは、売掛債権を第三者に売却し、早期に現金化する資金調達の方法です。通常、資金調達といえば銀行融資が一般的ですが、ファクタリングは借入とは異なり、債権を売却することで資金を得る点が特徴です。
ファクタリングには以下の種類があります。
- 買取型ファクタリング
- 保証型ファクタリング
- 一括ファクタリング
- 国際ファクタリング
- 医療ファクタリング
ここでは、医療機関向けの「医療ファクタリング」に焦点を当てて解説していきます。
ファクタリングと融資の違い
融資は、金融機関から資金を借り入れる形で調達します。
融資に対してファクタリングは、売掛債権を売却して現金化するので借入ではありません。
そのため、ファクタリングを利用しても負債にはならず、バランスシート上での資産計上が可能です。
医療ファクタリングとは?
医療ファクタリングは、病院や診療所が診療報酬債権を売却し、早期に資金を得る方法です。
医療ファクタリングには、特別養護老人ホームやデイサービスセンターを対象とした「介護報酬ファクタリング」、調剤薬局を対象とした「調剤報酬ファクタリング」も含まれます。取引形態は基本的に3者間取引で行われ、信頼性が高い仕組みとなっています。
医療ファクタリングの難易度
医療ファクタリングは、診療報酬を請求する社会保険診療基金や国民健康保険団体連合会といった国の機関が関与するため、審査が比較的容易です。医療機関は通常、診療報酬の支払いまでに時間がかかるため、早期に資金が必要な場合に有効です。
医療ファクタリング以外の資金調達方法
次に、ABL(Asset-Based Lending)について簡単に触れておきます。
ABLは、動産や債権を担保にして金融機関から借り入れる方式で、商品在庫や工作機械、さらには売掛債権や診療報酬債権などが担保にできますが、ファクタリングと異なり、ABLは借入ですので資金調達の性質が異なります。
まとめ
医療ファクタリングは、診療報酬や介護報酬、調剤報酬といった債権を資産として扱えるため、融資とは異なり、負債にならない点が大きなメリットです。
また、社会保険診療基金などの国の機関が関与するため、審査のハードルも比較的低いと言えるでしょう。
今後の資金調達方法を検討する際、医療機関にとってファクタリングは有効な選択肢となり得るのです。



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